第142号「周防灘育ちです」池上正春

第142号「周防灘育ちです」2018.7.27配信

 

 新しくCNAC理事に就任した新人、池上と申します。国交省港湾局海洋・環境課やWAVEに勤務していた頃から、CNACの皆様にお会いする機会はありましたが、これからは理事の一人という立場で活動に参加させて頂く事になりました。どうぞよろしくお願いします。
 実家は九州の福岡市内ですが、父の仕事の関係で、保育園から中学校卒業までの10年間を、同じ福岡県ですが、周防灘に面した豊前市宇島(うのしま)というところで過ごしました。
 宇島は、いわゆる「半農半漁」の町で、農家の離れを借りて家族4人住みました。目の前は桃畑で、広い庭は、脱穀した米を天日干しする場所でした。水道は無く井戸水。後に電動ポンプになりましたが、最初の頃は、つるべで水を汲んでいました。お風呂は、薪で沸かす五右衛門風呂。バランスをとりながら底板を沈めますが、失敗するともちろん熱い。塾は存在すらなく、放課後の遊びは、小川の石垣に手を突っ込み「はや」をつかみ取りしたり、ため池でのフナ釣りでした。
 宇島は周防灘に面した漁港の町でもあり、学校で仲のいい友達に、漁師さんの子供がいました。周防灘は干潟が広がる海ですので、潮干狩りはもちろん、塩を穴に入れて捕るマテ貝採りもしました。当時、周防灘は豊かな漁場だったようで、友人の家で遊んで帰る際に、トロ箱一杯の、赤貝、しゃこやトリガイを、持たされることもありました。父は大喜びでしたが、重い上に、当時小学生の私には、シャコはともかく、赤貝やトリガイの価値がわかりません(ご飯のおかずにならない!)。赤貝の価値がわかるようになったのは、自分が酒を飲むようになってから(今でも惜しい)。
 就職のために上京してから都会暮らしが長くなり、長男にも自然体験をと考えましたが、なかなか機会がありません。新潟や徳島に単身赴任していた時期に、新潟六日町の旅館での自然体験付きの宿泊パックに参加したり、高知県檮原の農家民宿に泊まり、ハヤ釣りや山菜狩りを経験させるのがやっとでした。
 今のお父さん方は、子供に海の自然体験をさせたくても、どうしたらいいかわからないのでは無いでしょうか?CNACの皆様の活動をどうやって、世の中のお父さん達に伝えるか。また、この活動をどうやって持続可能な形にできるのか、皆さんと一緒に考えられたらと思っています。
 どうぞ、よろしくお願いします。

 

CNAC理事 池上正春
(株)日本空港コンサルタンツ理事 http://www.jacinc.jp/

2018年07月05日|キーワード:海、子ども