第231号「こんなすてきな海のめぐみを頂けている」栁田幸子

 

第231号「こんなすてきな海のめぐみを頂けている」2025.12.25配信

年の瀬が近づき、お正月の準備が少しずつ気になり始めるこの頃。
「そろそろ玄米餅を三升頼まなくちゃ…」と、ウキウキ頭の中で思っていたある日。 「ちりんっ︕」と CNAC 港事務局長さんからコラム執筆のご連絡が届き、その文字とその音とともに気持ちがきゅっと引き締まりました。
この度はありがとうございます。

皆さま、こんにちは。特定非営利活動法人 伊勢湾フォーラムです。
私たちは2024年、『伊勢湾とともに20年』という節目を迎えたところです。
この20年の活動で広がったご縁は、本当に数え切れないほど。その出会いの中で交流が深まり、ときには海の未来について語り合い、私たちが歩んできた道のりは、とても温かく、かけがえのないものとなっています。そんな想いもあり、私たちは今、次世代を担う子どもたちとともに海を育み、地域を未来へつなぐ「鳥羽港ブルーカーボンプロジェクト」 の応援をしています。
思い返せば、鳥羽で開催した「鳥羽から伊勢湾を考えるシンポジウム」、さらには山本勝子先生と一緒に巡った「伊勢の海・七福膨らむ島々の旅」—口福・時福・美福等数々の福-七福理想島をめぐる40名様との2泊3日の旅は、笑いと発見に満ちた、忘れられない時間でした。スローな島時間、あの景色、あの海風、ふんだんな旬・地物食材料理、そしてあの出会いが、今も私たちを鳥羽へ向かわせています。
そして、この春!このプロジェクトを創り上げた鳥羽磯部漁業協同組合さんから、「ブルーカーボン現地視察・交流会」として≪ワカメ刈り≫へのお誘いが届きました。
「ルンルン♪」と心が躍り、山口良永さんと二人、朝いちばんの近鉄電車で“タッチでGo!”カッパと長靴とルンルン♪をリュックに詰め込んで、「どんな発見が待っているんだろう?」と鳥羽へ向かいました。
海に寄り添い、生きものとともに未来をつくる現場を、この目で確かめたくて。
そんな期待に満ちた、鳥羽の魅力日帰り旅の始まりです。しかし、漁業者の皆さんにとって大切な仕事場で、素人がわかめ刈りを体験させていただけるのは、本当に貴重なことです。ルンルン気分とは裏腹に、「刈り取り方によっては、漁場を荒らしてしまうのではないか?」という不安もよぎりました。(あじさいの枝切りに失敗することがあります。花が終わり来期の花芽の選択を間違えて、花付きが悪かったり、せっかく次の準備をしていたあじさいに申し訳なく思う)冷静に考えると、切ったところから新しいわかめが芽を出すわけではない。そう考えながら現地に到着。
「わぁ!!」タマブイが整列した広い場所が目に飛び込んできた。船長さんがロープを揚げたその瞬間、なんと!ロープにびっしりと、まるでお祭りの出店によくある「ポテリング」のようなめかぶ、ピカピカにまるまるした茎を持つ海の栄養たっぶり蓄えた、わかめの登場!であった。「わぁ!すごい!」同船の榎並さんご夫婦や皆さんもこんなにびっしりと生えている量と重さに驚き、このわかめの登場は、愛情と時間を掛けた漁場関係者の皆さんの熱意の気持ちの表れの姿と思いました。
豊かでおいしくなるための応援を益々していきたい!と強く思い、籠に入れたわかめを陸揚げ、それぞれの部位に分ける作業も終え、小野里さんによる【漁業×観光×ゼロカーボンシティ鳥羽】の講義。そして交流会では、ぷりぷり伊勢えび、新鮮地魚の舟盛の数々にセルフわかめしゃぶしゃぶも!甘辛い佃煮に、黒のりでどんなものでも巻き巻きして食べ放題等最大のおもてなしを頂き、心も大満腹です。
そして、定期船の乗船まで時間があり、「大間の浜」へ乗せて頂き、私たちの応援の続きである、【海藻とマッチング!万華鏡づくり】、【海藻のしおりづくり】に必要な打ち上げられた「鳥羽で育った海藻」をたくさん拾い集めました。
(最初は小野里さんと地元子供たちに拾い集めて頂きました。)
そして、旅の終わりには、七福膨らむ島々の旅や伊勢湾シンポジウムで知り合った、加奈ちゃんが和具港までバイクで登場!再会の最高のハグと「塩蔵わかめ」と「あおさ」を頂き、最後まで、こんなすてきな海のめぐみ体験!の一日。
心から、ごちそうさまでした!!

NPO法人伊勢湾フォーラム事務局 栁田幸子
https://isewanforum.org/

2025年12月19日|キーワード:ブルーカーボン、漁業、体験