第201号「千葉県南房総館山にて」~海辺の原体験から~竹内聖一

第201号「千葉県南房総館山にて」~海辺の原体験から~2023.6.30配信

僕は現在、千葉県南房総館山にて、地域の皆様と海辺の自然体験活動を行っている。しかし、生まれは東京だったりする。なぜ東京生まれの僕が南房総館山でこのような活動をしているのか?我ながら思う。
…実は、この書き出しは以前2015年4月、このコラムを書かせて頂いた時の書き出しと同じ。
かなり暇な方は(笑)以前のコラムをご参照くださいませ。
小さいころから海好き、魚好き、釣り好きの僕は、同級生の親父さんが、東京湾奥の漁師だったことから貴重な体験をさせてもっらいる。
僕が、今でも、強く印象に残っている体験があります。
それは、人生の初アルバイト経験です。
なんと…「ゴカイ堀り」
「ゴカイ」とは、は、環形動物門多毛綱に属する動物の一種
そのころ釣り好きの僕は、何を釣るにも「ゴカイ」でした。
そして、昼に潮が引く春~夏は、日中に。夜中に潮が引く秋~冬は、夜間に、潮が引いた砂泥底を、大きな柄の短い三本鍬のようなもの(親父さんはマンガと呼んでいました)で掘り返し、泥中から「ゴカイ」を大事にそっと頭から切れないように引っ張り出す。
…それを、素早くひたすら繰り返す。
その経験が、小学校の時の人生バイト、昭和50年代の小学生としては、破格の金額のバイト料でした。
「ゴカイ」で、マハゼを釣りまくった。
たぶん湾奥で、今、ゴカイ堀を仕事にしている方はいないかもしれない。 僕は今、館山で海で活動している。
僕のそれもまた「原体験」だった。
…続く(笑)

NPO法人たてやま・海辺の鑑定団 理事長 竹内聖一
https://umikan.jp/
2023年6月27日|キーワード:生き物、体験